楽天市場SPU(スーパーポイントアップ)の攻略方法・損益分岐点
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SPU(スーパーポイントアップ)とは、楽天市場などの対象サービスで買い物をすると、楽天グループのサービスの利用状況によってポイントが最大で15倍になる制度です。
エントリーは不要で条件を満たしていれば自動的に適用されます。
楽天でお得に買物をするならSPUは重要です。
自分は利用しないサービスだから、と普段スルーしているSPUでも意外と達成が簡単だったりすることがあります。
そこで各SPUについて、攻略方法・損益分岐点などをまとめてみました。
SPUのポイント付与率について
SPUで自分のポイント付与率がいくつになるかは、ここで確認できます。
◯倍と表記されますが、単純に◯%と読み替えればポイント付与率になります。
通常購入分1倍(1%)は、特に条件はなく誰にでも付与されるので、最低でも1倍(1%)以上となります。
このSPUのポイント付与率に各キャンペーンやショップ独自のポイントが加算されていきます。
たとえば、SPU3倍(3%)の人が、全ショップポイント2倍のキャンペーン中に、ポイント5倍のショップで買物をしたときのポイント付与率はどのようになるでしょうか。
3倍+2倍+5倍=10倍(10%)
とはなりません。
キャンペーンのポイント◯倍やショップのポイント◯倍の表記の中には、通常購入分の1倍が含まれています。通常購入分1倍は、SPUのポイント付与率ですでに含めているので、この分の1%を引いた付与率を加算していきます。
つまり上の例でいうと
3倍+1倍+4倍=8倍(8%)
が正しいポイント付与率となります。
また、誤解しやすいものとして毎月5と0のつく日に開催しているポイント5倍キャンペーンがあります。
このキャンペーンのポイント内訳はSPU3%(通常購入分1%+楽天カード利用分2%)+特典ポイント2%=5%となっていて、キャンペーンで加算されるポイントは2%です。
ポイントの内訳を確認して、重複して数えないように注意しましょう。
SPUの対象サービス
楽天市場(楽天スーパーDEAL、楽天ふるさと納税も含む)、楽天ブックス、楽天kobo、楽天ブランドアベニューでの買い物に適用されます。
それ以外の、楽天トラベルや楽天西友ネットスーパーなどでの買い物分はSPUの対象外です。
また、対象サービスの買い物でも商品券などの換金性が高い商品は、ポイント付与の対象外になります。
SPUの解説と攻略方法
通常購入分1倍
対象サービスで買い物すれば付与される購入金額の1%分の通常ポイントです。
特に条件はなく誰にでも付与されるポイントです。
また、獲得上限もありません。
楽天カード利用で+2倍
通常ポイントと期間限定ポイントが1%ずつ付与されます。
通常ポイントは楽天カードの通常利用に対するポイントで、SPU対象サービス以外で買い物をしても付与されるポイントです。
残りの1%がSPUの特典で、期間限定ポイントが付与されます。
楽天市場で買い物をするなら最低限達成しておきたい条件です。
楽天ゴールド・プレミアムカード利用で+2倍
上記の楽天カード利用分に加えてさらに2%の期間限定ポイントが付与されます。
つまり、楽天プレミアムカードか楽天ゴールドカードなら最低でも
通常購入分1%+楽天カード2%+プレミアムorゴールド2%=5%
の還元を受けることができます。
楽天ゴールドカードは年会費2,160円(税込み)です。
ノーマルの楽天カードよりポイント付与率が2%高くなるので、対象サービスで年10万8000円以上楽天カードを使う人は、楽天ゴールドカードに切り替えた方が得をします。
さらに、本会員がゴールド(またはプレミアム)を使っている場合、年会費540円(税込み)でゴールド(またはプレミアム)の家族カードを発行できます。
家族カードのゴールド、プレミアムでもSPUは条件達成となります。
本会員ゴールド、家族カードゴールドの組み合わせなら、二人の年会費は合計で2700円となり、一人あたり年6万7500円の買い物で年会費がペイできる計算になります。
楽天銀行+楽天カードで+1倍
対象サービスの支払に楽天カードを利用し、そのカードの引き落とし口座を楽天銀行にすることで期間限定ポイントが付与されます。
獲得上限ポイントは会員ランクに応じて変動します。ダイヤモンド会員で15,000、一番下のレギュラー5,000となっています。
無料でできますし、一度設定すれば手間もかかりません。必ず達成しておきましょう。
楽天市場アプリでの買い物で+1倍
スマホ用またはタブレット用の楽天市場公式アプリから購入した金額分について1%のポイントが付与されます。
上3つの楽天カード絡みのSPU条件と異なり、アプリでの購入金額に対するポイントなので、購入時にポイントを使用したりカード以外で支払いをしてもポイントが付与されます。
アプリ以外で買い物かごに追加した商品も、購入だけアプリで行えばポイント付与対象となります。
また、ポイントサイト経由と両取りが可能です。
ポイントサイトでリンクを踏んだ後、同じ端末で市場アプリを起動して買い物することで、ポイントサイトからポイントを貰えた上、楽天市場アプリの+1%も達成できます。
楽天ROOMとも同様に両取り可能となっています。
楽天証券で月1回500円以上のポイント投資で+1倍
楽天証券の口座が必須です。
楽天証券と楽天カードの組み合わせでほぼノーリスクで投資を始めることができるなど、シナジーが非常に高いので、楽天市場で買い物をするなら楽天証券口座も開設しておくべきです。
関連記事:ほぼノーリスクで始める投資。投資未経験者は楽天証券で投資デビューしてみよう。
投資と聞くとハードルが高いと思う人もいるかもしれませんが、非常に簡単にクリアできます。
- 楽天証券のポイントコースを楽天スーパーポイントコースに設定すること
- 月1回500円以上の投資信託を購入。その際1ポイント以上楽天ポイント(通常ポイントのみ)を使うこと
以上の2つで条件クリアとなります。
1回で500円以上の投資信託を購入することが条件になるので、250円を2回購入してもダメです。
積立購入でも条件達成になるので、一度設定さえすれば以降放置でポイント付与率がアップするのでお手軽です。
投資で損をするのが怖いという方は、「emaxis slim 国内債券インデックス」という投資信託を月500円だけ購入する設定にしておくとよいでしょう。
値動きが非常に小さい投資信託なので極めて低いリスクで条件を達成できます。
「emaxis slim 国内債券インデックス」を買ってすぐに売却すればほぼノーリスクです。
条件を達成すれば、条件達成の前後を問わずその月の買い物すべてに適用されます。
楽天モバイルの通話SIM利用で+2%
通話SIMは一番安いプランだと1,250円(税別)から利用できます。
楽天モバイルの料金の支払いには楽天の期間限定ポイントも使えるので、期間限定ポイントの消費先としても非常に有効です。
損益分岐点は月67,500円とそこそこ高額になるので、ポイント狙いだけでの加入はかなりのヘビーユーザー以外損になります。
ただ、携帯電話料金はどうせかかるものなので、楽天ユーザーなら携帯も楽天モバイルにするのがトータルで考えると一番オススメです。
楽天TVで+1倍
不定期で開催されている無料トライアル期間の加入でも条件達成となります。無料トライアル終了後は自動的に課金が継続されるので要注意です。
課金プランとしては、NBAよりパ・リーグSpecialの方が安く月額690円(税込み)から加入できます。
6万9000円以上の買い物でペイできるので、大きい買い物を予定している月だけ加入するという方法が使えます。
他に年課金のプランも用意されていて、年額5,500円(税込み)で加入できます。
ひと月あたり約459円となるので、平均して毎月4万5、900円以上買い物をするという人は加入を検討する余地があります。
基本的には、NBAまたはパ・リーグSpecialの内容そのものに興味ある人以外は狙う必要のない条件です。
楽天ブランドアベニューの利用で+1倍
一番安い商品だと108円(税込み)から購入できますが、4000円未満の買い物には送料540円(税込み)がかかります。
必要コストが648円となり、月額6万4800円以上の買い物を予定している月に条件達成を狙うのはありです。
実際には、ブランドアベニューでの買い物自体もSPUの対象ですし、スーパーDEALの対象になっていることもあるので、ポイントを考慮すると損益分岐点はもう少し下になります。
楽天ブックス、koboの利用で+1倍
ダウンロード版商品は対象外です。
楽天ブックスとkoboの合計で2,000円以上になればよく、楽天ブックス1,000円、kobo1,000円でも条件達成となります、また、同月であれば別の日に購入しても条件達成となります。
20万円以上の高額の買い物を予定している月以外はポイント的には得しないので、無理に狙う必要のない条件です。
楽天トラベルの利用で+1倍
楽天トラベルはSPUの条件の一つになっていますが、SPUによるポイントの上乗せ自体は楽天トラベルには適用されません。
条件達成にカウントされるサービスは以下のとおりです。
- 国内宿泊(宿のみ、日帰り・デイユース含む)
- ANA楽パック(国内宿泊+ANA航空券)
- JAL楽パック(国内宿泊+JAL航空券)
- 国内高速バス
- 観光バス
- 国内レンタカー
- 海外宿泊(宿のみ)
- 海外航空券
予約を申し込んだ月の2ヶ月先の月末までに旅行を終了することで、予約を申し込んだ月の対象サービスでの買い物分にSPU特典が適用されます。
たとえば、1月に予約をした場合、3月31日までに”旅行を終了”することで、1月の買い物分のポイント付与率が1%アップします。
”旅行を終了”とは以下の日を指します。
- 国内宿泊・海外宿泊:チェックアウトの日
- ANA楽パック・JAL楽パック:復路の搭乗日
- 海外航空券:往路または復路の搭乗日のいずれか
- 国内高速バス・観光バス:乗車日
- 国内レンタカー:返却日
旅行というと高額なイメージがありますが、少額の利用でも条件を達成できるので、狙い目のSPUです。
ポイントは高速バスの利用が対象サービスに含まれていることです。
高速バスは最安で340円から利用できるので、3万4,000円以上買い物の予定がある月は利用するとお得になります。
最初から乗るつもりがないのに予約するのは迷惑になるのでおすすめしませんが、乗るつもりで予約したのに予定が入ってどうしても乗れなくなるのは仕方ないですよね。
また、当日乗車しなかった場合、キャンセル扱いになるリスクがある点は理解しておく必要があります。キャンセル扱いになれば当然SPUの特典はもらえません。
が、私自身今までどうしても乗車できなかったことが何回かありましたがキャンセル扱いになったことはありません。
おすすめのプランは次のとおりです。
340円 乗車:愛知県 降車:長野県 区間:駒場→上飯田
430円 乗車:愛知県 降車:長野県 区間:桃花台BS→多治見
900円 乗車:千葉県 降車:東京都 区間:成田空港→東京駅八重洲北口
ご利用の際は参考にしてみてください。
毎月開催の以下のキャンペーンにエントリーすることで、高速バス予約分のポイント付与率が4%アップします。予約月の翌月を乗車日にするだけでいいので簡単です。
なお、国内宿泊以外でこの条件を達成してもSPUに達成表示が付きません。ポイントはちゃんと付与されるので安心してください。
楽天ビューティの利用で+1倍
楽天ビューティはSPUの条件の一つになっていますが、SPUによるポイントの上乗せ自体は楽天ビューティには適用されません。
1,500円(税込み)以上のメニューをネットで予約し、予約を申し込んだ月の2ヶ月先の月末までに施術を完了することで条件達成となります。
ネットで1,500円未満のメニューを予約し、当日来店時にメニューを追加して1,500円以上となっても条件達成とはならないので注意です。
15万円以上の高額の買い物をする月以外は無理に狙う必要のない条件です。
SPUの損益分岐点
各SPUの条件ごとに損益分岐点をまとめると以下のとおりです。
必要コストがかからない楽天カード、楽天銀行、楽天市場アプリ、楽天証券はぜひ達成しておきたい条件です。
これだけで、6%(基本1%+カード2%+銀行1%+アプリ1%+証券1%)になります。
ふるさと納税を楽天市場で行えば年間108,000円をあっさり超える人も多いので、ご自身のふるさと納税限度額を確認の上、楽天ゴールドカードへの加入を検討しましょう。
また、楽天ユーザーなら携帯電話を楽天モバイルに移行することも検討に値します。
その他の条件は、普段は無理に狙う必要はありません。
損益分岐点を超える金額の買い物をする月だけ達成を狙いましょう。
SPUまとめ(一覧表)・獲得上限額について
各SPUにそれぞれひと月で獲得できるポイントに上限が設けられています。
一番先に上限に達するのは、楽天カード(ノーマル)と楽天モバイルによる特典ポイントですが、それらでもひと月の買物金額が25万円以上にならないと上限にならないので、特に気にする必要はないと思います。