「なんとなく不安」で医療保険や生命保険に入るのはお金の無駄
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保険の加入や見直しを考えるのってどんなときでしょうか?
社会人になったとき、結婚したとき、子供ができたとき、家を買ったとき・・・一般に私生活に大きな変化があったときに検討することが多いのではないかと思います。
「保険なんて必要ない」という意見も最近は目にしますが、私は一概に保険が不要だとは思いません。
でも、「なんとなく不安だから」という理由で無駄な保険に入っているならすぐに見直すべきです。
万が一のことがあったらどうしよう・・・と考えると、つい保険に入って安心したくなりますが、そんなときは「保険に入ると基本的には損をする」ということを思い出してみてはどうでしょうか。
保険に入ると損をする
保険に入ると基本的には損をします。
なぜなら、保険会社は加入者が支払った保険料から自社の経費・利益を抜いた上で、その残りを保険金として配分するからです。
「そんなの当たり前じゃん」と言われそうですが、改めてよく考えてみましょう。
テレビCMを打ち、カラフルなパンフレットを印刷し、代理店にインセンティブを与え、多数の社員で営業攻勢をかけ、それでもなお都内に立派な自社ビルを構えられるほど利益を上げているのが保険会社です。
繰り返しますが、その利益の源泉には、加入者が支払った保険料が含まれています。
保険会社に支払う手数料は?
たとえば、ライフネット生命は保険料の内訳を公開していて、保険料に占める手数料を確認することができます。
良心的ですよね。料金に透明性をもたせようとする姿勢って素晴らしいと思います。
さて、ライフネット生命の「かぞくへの保険」という定期死亡保険の保険料の内訳は以下のとおりです。
(引用元:保険料の内訳[純保険料・付加保険料(手数料)]を公開 | 生命保険・医療保険のライフネット生命)
年齢や保障内容によって幅はありますが、保険料のうち26%~41%もの割合が保険会社に必要経費として差し引かれていることが分かります。
経費率が高い他の保険では5割を越えているものもありました。
おそらく、他の保険会社も大差ないでしょう。
保険はギャンブル?
保険に入っても損をしないのは、病気や怪我などの不幸に平均を上回って見舞われた少数の人だけです。
それ以外の多数の人は掛け金を失い、その掛け金は保険会社の利益になります。
競馬と比べてみましょう。
競馬の場合、馬券の売上から胴元が一部を収益として差し引いた上で、当選者に当選金として分配します。
胴元が収益を差し引いているので、購入額以上の儲けが出るのは平均以上に的中した人だけです。
保険と競馬って構図が似ていると思いませんか?
言葉は悪いですが、保険は自分の不幸に賭けるギャンブルとも言えそうです。
じゃあ、保険は不要なのか
自分の不幸に賭けるギャンブルとはいいましたが、「お金の流れだけ見ればギャンブルに近い構図に見える」という話で、純粋なギャンブルとはもちろん違います。
ギャンブルとの大きな違いは、保険金は不測の事態が起きて経済的損失が発生した際にその損失を穴埋めしてくれる生活の維持や再建に必要なものだということです。
保険に入ると損だから保険は必要ないと決めつけるのは間違いです。損得だけでなく、リスクの大きさも考慮して必要かどうかを判断するべきなのです。
典型的なのは、火災保険や自動車保険です。
火災保険や自動車保険も他の保険と同じように加入者の大半は損をします。
しかし
- 火災にあったとき、火災保険金なしで生活を再建できるか
- 車で重傷事故を起こして一瞬にして数千万~億の賠償義務を負ったとき、任意保険なしで賠償金を支払えるか
と考えるとどうでしょう。
多くの人は生活基盤が揺らいで、その後の生活を立て直すのが難しくなると思います。
このように、自力で対処ができないリスクがある場合に加入するのが保険の本来のあり方だと思います。
逆に、自力で対処できる程度のリスクであれば、保険に入る必要がありません。
「万が一のことがあったら不安だから」と保険に入りたくなる気持ちはよくわかりますが、何度も言うように「基本的には損をする」のです。
自力で対処できる程度のリスクにまで保険を掛けるのは、まさに自分自身の不幸に掛けるギャンブルにほかならないと思います。
保険に入らずに自分で貯蓄をすれば、保険会社に手数料を取られることもありません。
入らないと自分や家族の生活がどうなるのか、入ることでそれがどのように変わるのかをよく考えた上で保険に加入しましょう。
本当に必要な保険を判断するのは難しい
と、ここまで保険会社を悪の組織のように書いていますが、もちろんそんなことはありません。
必要な保険を提供する対価として手数料をとるのは当然です。
私たちは本当に必要な保険を吟味して、無駄な保険には加入しなければいいのです。
無駄な保険には入らないなんて当たり前のことのように思えますが、案外実践するのは難しいと思います。
「自分に必要な保険が分からない」「必要かどうかわからないけど不安だからとりあえず入っておこう」なんて人も多いのではないでしょうか。
自分が入っている保険の保障内容とどんなリスクから身を護るために入っているのか、それをちゃんと説明できないようであれば無駄な保険に入っている可能性があります。
実際、自分に必要な保険を探すのってとても難しいことだと思います。
家族構成や収入、住宅ローンの有無、社会保険による給付、希望する保障内容・・・などなどを考慮した上で、保険に入る必要があるかどうか、入る必要があれば保険の種類、保障内容、金額、期間を決めなくてはなりません。
何の知識もない人が簡単にできることではありません。
専門家の出番です
自分で勉強する・・・のも一つの手ですが、手っ取り早いのは専門家に相談することです。
ありがたいことに、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に無料で相談できるサービスがいくつかあります。
FPが家計の状況を詳しく聞いて、具体的な数字をもとに現状を分析してくれます。
その上で、どんな保障があった方がよいのか、必要な特約はどれかなどを分かりやすく説明してくれ、最も適切な保険を紹介してくれます。
もちろん、相談の結果今のままで十分と言われることもあります。
結果的にそうなったとしても、専門家のお墨付きがあるのとないのとでは、安心感に大きな差があります。
専門家のお墨付きがあると、「なんとなく不安」という理由で保険に入ることがなくなります。
おすすめのFP無料相談サービス
1.ほけんのトータルプロフェッショナル
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すでに保険に加入している方の保険見直しや、新しく保険に加入したい方、自分にあった保険プランをきっと見つけられるはずです。
まとめ
「保険に入ると基本的には損」なので、無駄な保険に入らないことが大切だと思います。
自力で対処できるリスクかどうかという観点から本当に必要な保険かをよく考えましょう。
「よくわからないけど心配だからなんとなく入っている」という保険があれば見直しの対象です。
自分で必要かどうか判断できないor判断に自信が持てない場合などは積極的に専門家に相談しましょう。
専門家に相談することで得られるアドバイス&安心感は生活の大きな支えになるはずです。
以上のことを心がけると、適正な保険料で家族が安心して暮らせる保険が見つかります。